練習して上手くなるかと言ったら、ダンスは練習したらどんどん上達します。出来なかったことが出来るようになる。その感覚は大切だろうと思います。おそらくそれは一度自転車に乗れるようになったら、次からはもう練習しなくても乗ることができるように。

さらにどうすれば上手く踊れるようになるか。つまりどうすれば人を魅了するようなダンスを踊れるようになるのか。

技術と表現力と芸術性が求められます。よい歌があって、歌が上手いだけでは人気など出ないように、その人だけが持っている味わいや奥深さやオーラが必要です。もちろん全員がスーパースターになれるわけではないけれど、それでもより高みを目指すのであれば、上達の方法とは何かを考えねばならぬ。

大切なことは音楽。その音を感じて、その音に入り込むことであると思います。踊りは基本、音とともにあります。この曲で踊りたいという強い衝動があれば、そのことは上達に直結する。

たくさん曲を聴いて、そのリズムをその旋律を身体に刻み込むこと。原初の太古の前衛の、永遠と森羅万象の波動を肉体と精神で同時にとらえること。

哲学者西田幾多郎の言う、主客未分の絶対矛盾的自己同一であるかのごときzoneにたどり着くまで。